他セラーさんが作った商品ページを見て、もったいないなぁと思ったことってありませんか?
先月、「Amazon.comを使った輸入ビジネスのリサーチ方法」というリサーチの記事を書き、その中で具体的に新規商品登録したらいいんじゃないかという商品をピックアップしました。
その記事を見てくれたのかは分かりませんが、ピックアップしていた商品が今月はじめにアマゾンに商品登録されていました。
そこで、出来ていた商品ページを見てみたのですが、すごくもったいないと感じてしまったので、今回はそれについて書いてみようと思います。
9月の記事でどんな商品をピックアップしたかというと以下のような商品をピックアップしました。
Turtle Beach Star Wars X-Wing Pilot Gaming Headset for PlayStation 4, Xbox One (compatible w/ new Xbox One Controller), PC/Mac, and Mobile
タートルビーチのスターウォーズモデルのゲーミングヘッドセットです。Amazon.comのランキング変動を見たところなかなか売れている商品のようです。
で、日本側の商品ページはというと以下になります。
どうでしょうか?けっこうもったいない感じしませんか?
少なくとも自分はもったいなく感じてしまいました。
現在出品されているのが評価一桁のセラーさんなので商品登録にまだ慣れていらっしゃらない感じだと思います。
そこで今回はもし自分だったらこうするかなと思うところを何点か書いてみたいと思います。
商品名について
商品名を考えるに当って、まず自分ならどういう人がこの商品を買うだろうか考えます。この商品の場合ですと、以下の2種類の購入者を思いつきました。
1.タートルビーチのゲーミングヘッドセットが欲しい人
2.スターウォーズ関連商品が欲しい人
*他にこういう人も買うんじゃない?というのがあったらコメントで教えてください。
次に考えたのは、上記の購入者層はどんなキーワードでアマゾンを検索するだろう?
そしてこの商品につけられるGoogle検索ボリュームの大きいキーワードはなんだろう?ということです。
タートルビーチのゲーミングヘッドセットが欲しい人はどういうキーワードで探すだろう?と考えた時、「タートルビーチ」「Turtle Beach」「タートルビーチ ゲーミングヘッドセット」「ゲーミングヘッドセット」、「ヘッドセット」などのキーワードが思いつきました。
Google AdWordsのキーワードプランナーで検索ボリュームを確認してみます。
「タートルビーチ」→480
「Turtle Beach」→480
「タートルビーチ ゲーミングヘッドセット」→0
「ゲーミングヘッドセット」→2900
「ヘッドセット」→18100
検索ボリュームを調べてみると
意外とメーカー名で検索されていないことが分かります。
「タートルビーチ ゲーミングヘッドセット」など検索ボリュームが全然ありません。
つまり、ゲーミングヘッドセットという商品ジャンル的には需要があるけれど、ユーザーにメーカー名で選択されるわけではないというのが分かります。
恐らくですが、だいぶ前にタートルビーチの国内代理店がなくなってしまったので、広告・宣伝が足りず、国内ユーザーの認知度が下がっているのだと思います。
「ヘッドセット」というキーワードは検索ボリュームが大きいですが、
ゲーム用以外のヘッドセットの需要も入ってきてしまうので、商品名にはつけず、検索キーワードに自分なら設定すると思います。
一方、スターウォーズ関連商品が欲しい人はどう検索するだろうかと考えた時に以下のようなキーワードを思いつきました。
○「スターウォーズ グッズ」、「スターウォーズ7」、「スターウォーズ エピソード7」、「スターウォーズ 映画」
●「スターウォーズ バトルフロント」、「スターウォーズ ゲーム」
○が今年12月のスターウォーズの新作映画公開に合わせて関連商品が欲しい人に引っかかるかもしれないキーワードで
●がスターウォーズ バトルフロントというゲームの新作が2015年11月19日に発売されるのですが
そのゲーム用に買ってくれるかもしれないユーザーに引っかかりそうなキーワードです。
またそれぞれのキーワードごとに検索ボリュームを見ていきます。
「スターウォーズ グッズ」→3600
「スターウォーズ7」→27100
「スターウォーズ エピソード7」→22200
「スターウォーズ 映画」→1300
「スターウォーズ バトルフロント」→14800
「スターウォーズ ゲーム」→5400
「スターウォーズ グッズ」は9月の時点で9900も検索ボリュームがあり、12月の映画公開に合わせて検索ボリュームがどんどん大きくなっていくことが予想されます。
それ以外のキーワードは検索ボリュームは大きいのですが、範囲が広くユーザーに刺さりにくいキーワードだと自分なら考えるので、商品名には入れず検索キーワードに設定するかと思います。
以上のようなことから、自分なら
商品名:「タートルビーチ X-Wing Pilot ゲーミングヘッドセット PS4/Xbox One スターウォーズ グッズ [並行輸入品]」
メーカー名;Turtle Beach
みたいな感じで商品名を付けるかなと思います。
価格について
価格を見たところ無在庫販売で高い価格で販売されているようです。
それに加えて、お届けは2~3週間後となっているため、ショッピングカートボックスは取れていないようです。
少しリスクを伴いますが、FBAに納品してテスト販売するほうがいいと思います。
自社出品とFBAでは売れ行きが全然違ってくるので。
で、価格の設定なのですが、自分なら利益が取れる価格を設定するのと同時に、その設定した価格がキーワードで検索されたページで戦える価格かというのを確認します。
例えば「ゲーミングヘッドセット」と日本のアマゾンに入力して検索したところ、1ページ目に表示されている競合商品の価格は3000円~25000円くらいとなっていました。
Amazon.comの商品価格は約50ドルなので日本円にして6000円(1ドル120円)くらいです。
関税、消費税、送料込み(まとめて発送した場合)で1個あたりざっくり1000円くらいかかるとしても
1個あたりの仕入額は7000円くらいです。
↑FBAシミュレーターによる利益計算
販売価格を12000円と設定し、
1個あたりの納品時の配送料を100円と仮定すると利益は3300円になります。利益率は27%くらいですね。
競合商品が3000円~25000円の中、12000円は十分価格設定として戦える価格かと思います。
価格設定の仕方は人によって違うと思いますが、最初は利益率30%くらいを狙う感じでいいんじゃないかと思います。
あと競合商品の多い少ないによって
価格設定を考えるのもありだと思います。
例えば、競合商品が多い場合は
最初は価格を低く設定して、たくさん買ってもらってレビューを増やし、狙ったキーワードで上位表示させた後に少し価格を高くする。
一方競合商品が少ない場合は、
最初から狙ったキーワードで上位表示されることが多いので、はじめは強気の価格設定でいき売れない場合は調整していく。
このように競合商品の多い少ないによって価格設定を変更する戦略もいいと思います。
今回の場合、競合商品は多いですが、単純転売なので相乗りされることも想定し、最初は12000円くらいの価格設定でいいんじゃないかと思います。
自分はこんな感じで考えましたが、もしあなただったらどんな価格に設定しますか?
商品説明について
商品説明の設定で一番簡単なのは
Amazon.comの商品説明をそのまま翻訳してしまう方法です。
Google翻訳などの翻訳サービスに
英語の商品説明をそのままコピーしボタンを押すことで簡単に翻訳してくれます。
翻訳はされますが、不自然な日本語になる部分はちゃんと修正しましょう。
商品説明をきちんと書かないと、新規に商品登録している意味がないと思います。
また、商品説明の参考になるものとしてAmazon.com商品ページの【Customer Questions & Answers】も見てみることをおすすめします。
商品ページの中でお客さんからの質問に出品者が答えるコーナーです。
ここを見ることで日本のお客さんが疑問に感じるかもしれないことを事前に把握することができます。
お客さんが疑問に感じるであろうことを想定し商品説明を設定することで、仕様が分からないから別の商品を見てみよう、とお客さんが商品ページから離脱することが少なくなります。
知らなかった場合は、ぜひ参考にしてみてください。
より詳しい商品説明の書き方についてはまた別の機会に書きたいと思います。
まとめ
僭越ながら自分だったらこうするという点を何点か書いてみました。
せっかく商品登録するからにはちゃんと作りこまないともったいないです。
相乗りされるからというのもあると思いますが、最低限、お客さんが探しやすい商品名をつけたり、商品説明を書かないと相乗りされる商品ページにすらなりません。
ほんとは儲かる商品なのに……という商品ページを作らないようがんばりましょう。